MR職を検討している就活生の中には「MR職のメリットとデメリットを知りたい」という方もいらっしゃると思います。
そこで今回は新卒でMR職へ就職するメリットとデメリットを新卒でMR職に就職した僕が紹介します。丁寧に書いていますのでぜひ最後まで読んで頂ければと思います。
新卒でMR職を目指そうか検討中の人
Contents
MR職の最大のメリット
MR職のメリットはたくさんありますがその中でも声を大にしてお伝えしたいメリットは仕事内容の割にもらえる給料が高いということです。
MR職の給料は高水準であることは間違いありません。もちろん入社する製薬会社によって給料は違いますが製薬業界の中で低くても他の業界よりは高いです。
そこで「給料が高いということは仕事内容がキツいのではないか」と思われる方もいらっしゃると思いますが確かにMRの仕事は楽ではありませんが耐えられない程キツい訳ではありません。(もちろん楽と感じたりキツいと感じることに関しては個人差があります)
MR職と同じくらい給料がもらえる仕事と比較するとMR職はコスパのいい仕事になります。世の中にはMR職よりもキツいのに給料がMR職よりも低い仕事がたくさんあります。(MR職は30代で家が建ち40代で墓が建つような仕事内容ではありません)
MR職の給料が高い理由
医薬品の利益率が高いからです。医薬品の開発には莫大な費用がかかりますが一度開発すればコストはほとんどかかりません。ですので社員への還元も高くなります。
年収の目安
入社2年目でも年収換算で約500万〜約600万くらいはもらえます。(会社や成績によって変わる)
MRの収入の目安(内訳)は以下の通りです。
- 基本の給料(会社による):約25万×12=約300万
- 日当(非課税):約6万×12=約72万
- ボーナス(成績による):約60万×2=約120万
- 家賃補助:約6万×12=約72万
- 車の補助(駐車場代込み):約4万×12=約48万
こんな感じです。車の補助は「自分の車を営業車にしてもいい」という制度がある会社のみの支給になります。
こう見ると基本給は普通だと思いますが日当と家賃補助はかなり多いですね。しかも大手の製薬会社になればなるほど日当と家賃補助の金額は上がります。
このようにMRの年収が高いと言われる理由は日当と家賃補助が手厚いからです。しかもこの日当は非課税です。
▼MRの年収に関してはこちらも参考にしてください
MR職のメリット
まずMR職のメリットから書いていきます。
- MRは専門性が高い営業職
- MRは社会貢献度が高い
- 自分の裁量で仕事をすることができる
- 土日祝日は基本的に休める
- 満員電車に乗らなくて済む
- 高級料理が食べられる
- 学歴は関係ない
- 出会いが多い
- 薬はある程度は勝手に売れる
- 基本的な営業スキルが身に付く
- 仕事はある程度好き勝手やれる
こんな感じで結構たくさんあります。
MRは専門性が高い営業職
MR職は製薬会社(医療用医薬品を扱う会社)の営業職ですがなぜかMR職という名前がついてます。他の営業職で名前がついている営業職はあまりありません。
製薬会社に入社すると1年目にMR認定試験という試験を受けます。もちろんこの試験に合格しなければなりません。合格するとMR認定証がもらえます。
このように営業職でありながら専門の資格をとらなければならないので非常に専門性が高い営業職です。
顧客が医師、薬剤師、看護師といった資格が必要な職業ですので他の業界の営業職よりも専門性がより高い職業です。
世の中には様々な営業職がありますがMR職はその中でも専門性が高い部類に入ります。個人的な意見になってしまいますが専門性が低いより高い方が仕事をしていて楽しいと思います。
▼MRの仕事内容はこちらも参考にしてください
MRは社会貢献度が高い
MR職は医療に貢献することができます。例えば自分の提案を医師が受け入れて結果的に患者さんの症状が良くなったら自分の提案が医療に貢献したということになります。
このように間接的ではありますが医療に貢献することができます。
自分の裁量で仕事をすることができる
仕事をする上で自由度は大切だと思いますがMR職は自由度が高いと思います。というのも外勤中は常に一人だからです。
例えば時間に余裕があるときはランチの時間を少し多めにとったり時間がないときはドライブスルーで昼食を済ましたり眠い時は少し車で仮眠をとったりかなり自由に働くことができます。
内勤職では「お腹がすいたからマックのハンバーガー食べよう」とか「喉が渇いたからスタバのコーヒー飲もう」とか「眠いから少し寝よう」などのことはできません。
ただ忙しすぎる時は休憩を取る暇もなく1日中仕事をガッツリしなければならない日もあります。
しかし毎日ガッツリ働くわけではないのでそんなに苦にはなりません。1日フル稼働したら次の日はゆったりと働くことも可能です。
またMR職はどのように仕事をすれば売れるのかを自分で考えて行動する職業です。
従って自分が考えた戦略がうまくいった時は非常に達成感がありましうまくいかない時でも自分で分析してリベンジするので幸福度は高いです。
人に命令されてやる仕事は幸福感が低いですよね。
▼MRのやりがいに関してはこちらも参考にしてください
土日祝日は基本的に休める
基本的には土日祝日は仕事をしなくても大丈夫です。医療機関が休みだと外勤はできないのでゴールデンウィークやお盆や年末年始は長期で休めます。
また有給もある程度自由に取れます。
ちなみにMRという仕事は奥が深いので休日も仕事をしている人は多いです。ただ自分で進んで仕事をしているので強制とかではないです。
休みの日は会社に出勤しなくていいので扱い的には一応休みってことにしてます。
休みの日にやることは学術知識を増やしたり資料を作ったり提出書類をやったりです。これらの仕事は外勤の傍らでやるのが理想ですがやりきれなかった分を休日に補うような形です。
講演会がたまに土日に入ってきますがその分は代休をもらえますので休みはしっかりととれる職業です。
満員電車に乗らなくて済む
僕は学生の時電車で学校に通っていました。そこで感じたことは満員電車に乗ることは本当に大変だということです。
電車も満員でなければ快適です。ただ電車で通勤するとなるとみなさん電車に乗る時間帯が同じですので満員電車に乗ることになってしまいます。
MRは車で移動するので満員電車には乗りません。これだけでもかなりのメリットだと思います。
高級料理を食べることができる
接待に規制はかかりましたがまだまだ飲食の機会は多いです。当然ですが利用するお店は普段行かない高級料理店です。
僕も何回も行きましたが高級料理は美味しいです。
今まで食べたことがない料理がたくさん出てきますのでいい経験をすることができます。
僕がMR時代に食べて感動したのは高級寿司です。初めて食べた時は世の中にはこんな料理があるのかと感動しました。
学歴は関係ない
MR職には学部問わず(文系、理系、薬学部は関係ない)なることができます。(最近では薬学部卒しか採用しない製薬会社もあります)
しかもMR職になってしまえば学歴はあまり関係ありません。MRとしての実績が大切です。
また「学歴が高い人=優秀なMR」とは限らないので入社後の努力で成功できるチャンスがある職業です。
出会いが多い
MRをやっているといろんな出会いがあります。具体的には他社MR、医者、看護師、薬剤師、医療事務、医薬品卸などかなり出会いが多いです。出会った中で合う人がいれば恋愛に発展するケースもあります。
▼MRの恋愛事情はこちらも参考にしてください
薬はある程度は勝手に売れる
薬は一回採用になればある程度は勝手に売れることが多いです。だから常に新規の契約を取り続ける必要はありません。
営業の仕事をする上で何もしなくても一定量売れるというのは非常に助かります。
新薬だと最初はゼロからのスタートになりますが一回採用させればその後は定期的に訪問することで売り上げは確保できます。
毎月新規の契約を取らなければならないとかなりのプレッシャーがかかりますが勝手にある程度売れれば心に余裕ができます。
MR職のデメリット
続いてMR職のデメリットを書いていきます。
- 転勤は突然やってくる
- 飲み会を好きな人が多い
- 人間関係のストレスは多い
- 勤務時間が長い
- 勉強が大変
- 自分で解決しなければならない
- 運要素がある
こんな感じです。
転勤は突然やってくる
MR職を考えている人で必ず考慮しなければならないことが全国転勤です。MRとして働く以上全国転勤は必ずあります。
転勤の種類は大きく分けて2つです。
- 引っ越しをしないといけない転勤
- 家はそのままでエリアが変わる転勤
特にネックなのが引っ越しをしなければならない転勤です。ただ全国転勤がある代わりに家賃補助が手厚いのがMR職の特徴です。
▼MRの転勤に関してはこちらを参考にしてください。
飲み会が多い
得意先、社内など全体的に付き合いが多いです。特に飲み会の数は多いです。何かにつけて飲み会です。MRは基本的に飲み会が好きですね。
また医者とのゴルフは減ったとはいえまだありますし意外と多いのがスポーツ系のイベントです。マラソンやらテニス等です。
付き合い自体は楽しいことが多いし営業をする上で大切なことなのでいいと思いますがプライベートの時間を確保することが難しくなります。
また金銭的にも多くの付き合いをこなすことは難しくなります。そうなると断る必要が出てきます。
ただ中には「予定を優先させるべき」とか「絶対参加」などと言ってくるめんどくさい人がたまにいます。
これは仕事じゃなければ問題ないのですが仕事だといろいろと断る理由を考えたりと大変です。これはMR職のデメリットだと思います。
また非常識な人が多かったり自己中心的な人が多いのもMRの特徴です。うまく付き合える力がないとかなり行動が制限されてしまうと思います。
ただ付き合いに関しては個人裁量や環境によると思います。少ないエリアもありますし別に無理に参加する必要はありません。
人間関係のストレスが多い
営業職なので人間関係のストレスが他の仕事に比べて多いと思います。基本的に顧客ありきの仕事なので多少理不尽なことも受け入れる必要があります。
ただうまく立ち回る方法を身につければなんとかなります。ただ人付き合いが苦手な人には大変かもしれません。
▼MRのストレスに関してはこちらを参考にしてください
勤務時間が長い
MR職はみなし労働なので業務時間という概念がありません。だから長い時は朝7時半に家を出て帰宅が10時になることもあります。
ただ朝はサボって昼から仕事を開始することもできますし勤務中にサボることもできます。従って毎日長い時間働く訳ではありませんが拘束時間は比較的長めな職業です。
▼MRは労働時間に関してはこちらも参考にしてください
勉強が大変
医療は日々発展しているのでそれに合わせて知識もアップデートしなければなりません。
これが結構大変です。せっかく覚えたことも無駄になるケースも多々あります。ただ勉強しないと先生と話せないので勉強は必要ですし大変です。
自分で解決しなければならない
これは考え方次第ではメリットにもなり得ます。MRは基本的にエリア毎に仕事を任されます。だからそのエリアの問題は全て自分で解決しなければなりません。
もちろん先輩や上司も相談には乗ってくれますがやるのは自分です。問題解決能力がないと精神的にやられてしまいます。
運要素がある
MRの営業は実力だけではどうにもならない運要素があります。ラッキーが起きればいいですがアンラッキーが起きればやる気がなくなります。
だから実力がいくらあったとしても避けられない事態もあるということを承知しておいてください。
一番アンラッキーなことは閉院や異動です。これらのことが起きると売り上げがゼロになります。これは避けられません。
MR職への就職をおすすめしたい人
今回はMR職のメリットとデメリットを紹介しましたがデメリットをメリットが上回りますので給料をたくさんもらいたい人にはMR職はおすすめできます。逆に給料はそんなにいらないのでワークバランスを大切にしてまったり働きたいという人にはMR職はおすすめできません。
僕は新卒でMR職に就職しましたが今でもMR職という職業を選んで良かったと思っています。
▼MR職の内定を取るためのお役立ち情報をこちらにまとめましたので合わせて参考にしてください