こんにちは。
MR職に興味がある人の中には「MR職は給料が高いと聞くけど具体的にどのくらいなんだろう」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
そこで今回は若手MR(入社5年目くらいまで)の年収というテーマで記事を書いていきたいと思います。
*僕は内資系の製薬会社に所属していました。
*他の製薬会社と大体は同じですが微妙に違う部分があるのでその辺はご了承頂ければと思います。
Contents
MRの年収の内訳
まずざっくり書くと
- 毎月の基本給
- 日当
- ボーナス
- 家賃補助
- 車の補助
この5つに大きく分けることができます。
それぞれの金額を大雑把に書くと
- 基本給:約25万×12=約300万
- 日当:約6万×12=約72万
- ボーナス:約60万×2=約120万
- 家賃補助:約6万×12=約72万
- 車の補助:約4万×12=約48万
年収にすると約612万です。
毎月の基本給
毎月の基本給は別にそこまで高くなくて新卒の際は他の職業とほぼ同じです。
そして会社によって違いはありますが基本給は等級みたいなもので決まります。等級みたいなものが上がっていくと基本給も上がっていきます。
内資系の製薬会社は年功序列で等級が上がるのでそれに応じて基本給も上がっていく会社が多いですね。
それに対して外資系製薬会社の場合基本給はあまり変わらずに実績に応じたインセンティブが支給されます。
日当
この日当がめちゃめちゃアツいです。
MRはみなし労働というシステムを採用しているので残業という概念がありません。
その代わり一日外勤すると約3000円の日当がもらえます。(会社によって金額は違いますが日当の平均は3000円くらいだと思います。)
しかも非課税です。例えば月20日外勤したとすると月に約6万円もらえます。
ボーナス
ボーナスに関しては会社の業績と営業成績に依存するのでなんともいえませんが僕の場合3桁いかないくらいの額を入社2年目にもらっていました。
初めてボーナスをもらった時は今までそんな多くのお金をもらったことがなかったので少し戸惑いました。
ボーナスの回数ですが年2回の会社が多いと思います。
外資系だとインセンティブがプラスでもらえるような話も聞いたことがあります。
ボーナスに関しても会社によってシステムが違うので人事に確認しておいた方がいいです。
ポイントは営業成績がどれだけ反映されるかという点です。
僕がいた製薬会社では基本的に支店の達成と営業所の達成が大きかったので個人で売り上げを上げてもそこまでボーナスが増えませんでした。(少しは増えた)
家賃手当
製薬業界の家賃手当は本当に手厚いです。ここまで家賃手当が手厚い業界は他になかなかありません。なぜこんなに手厚いのかというと全国転勤があるからです。
会社の都合で転勤させるのでその分住む場所に関しては補助しますって感じです。
家賃補助の金額は会社によってかなり違いますし配属されるエリアでも違います。
ちなみに大手の製薬会社になればなるほど家賃補助が手厚いです。10万の家に住み補助9万みたいな会社もあります。
車両手当
これは会社によって違いますが僕が所属していた会社では自分の車を営業車として使用できる制度がありました。
この補助が月に約3万でした。
もちろん営業活動で使用した分のガソリン代は会社から出ましたし月1回だったら洗車代も出ました。
また駐車場代も会社が7割負担してくれました。
具体的には僕の場合月2万円のところを借りていたので14000円の補助が毎月ありました。
ちなみにこの制度は全ての製薬会社であるわけではないです。ない場合車関係は全部会社が用意してくれるのでこちらの負担はありません。ただその場合プライベートで車を使うことはできません。
若手MRの年収まとめ
これら全てをまとめると大体500万から600万くらいが若手MRの年収になると思います。
もちろん会社によって基本給やボーナスの額は違うので一概に言えませんがこれだけ若いうちからもらえる職業は少ないです。
まとめるとMRの年収が高いと言われる理由は日当と家賃補助が手厚いからです。基本給がすごく高いわけではなくて総合的な収入が多いと思って頂ければと思います。
支出の話
今度は出る金額の話をしていきます。
これもかなり個人差があるので参考になるかわかりませんがMRは酒が好きな人が多いので飲み会が非常に多いです。
ですので交際費が結構かかりました。ただ飲み会には別に行かなくてもいいのでお金を貯めたい人は断ることをお勧めします。
またMRの場合営業経費というお金を仕事で使うことができます。これから規制される可能性はありますが経費で顧客と昼食を食べにいくことができます。
これは名目上は「先生が面会する時間がないくらい忙しい場合昼を食べながら情報提供してもいいですよ」というシステムです。お昼の時間をもらうので昼食を提供してもOKです。ということはMRの昼代も浮きます。
またMSと昼を食べに行くこともありました。従って昼代はたまに浮かすことができました。昼代が無料になるのはかなりおいしいですね。
ただ顧客との食事に関してはこれから厳しくなることが予想されます。
また講演会が終わった後余った料理を食べたり説明会の後余った弁当を食べたりと食費に関しては結構浮くことが多かったです。
だからうまく節約すれば結構貯金することは可能です。20代で1000万貯めたというMRにも数名出会いました。
ちなみに僕はゴルフだの飲み会だのに使ってしまったのであまり貯金することができませんでした。かなり反省しています。
MRの年収が高い理由
なぜMR職の年収はこれほど高いのかというと薬は利益率が非常に高いからです。
薬を開発するには莫大な時間と費用がかかりますが一度作ってしまえば売った分だけ儲けることができると言われているくらい利益率が高いです。
特に利益率が高いのが創製品です。自社で開発した薬は売れば売っただけほぼ利益になると言われています。
それに対して導入品(他社が開発した薬を売る)は創製品に比べて利益率は低いです。
従って自社で薬を開発している会社は資金を多く持っていますので給料も高い傾向があります。
給料が高いということは仕事はきついのか
続けられないくらいキツくはありませんが楽でもありません。
さらにいうと他の業界でこれだけの給料をもらう場合MRよりきついことが多いですね。
だからMR職はかなりコスパが優れている職業です。
▼MRが激務かどうかに関してはこちらも参考にしてください
まとめ
今回はMRの年収に関して詳しく書きました。やはりMR職は年収が高い方ではありますね。これからMRを目指す方の参考になれば幸いです。
▼MR職のメリットとデメリットをこちらにまとめましたので合わせて参考にしてください
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