MR職を目指している方の中には「MR職には全国転勤があることは知っているけど詳しくはわからない」という方もいらっしゃると思います。
そこで今回はMRの全国転勤(転勤頻度、転勤理由、転勤場所など)について書いていきます。
この記事を読めばMR職の全国転勤についての理解が深まると思います。
Contents
MRの転勤は完全なるランダム
ここでいう転勤とは引っ越しを伴う転勤です。引っ越しを伴わない転勤はよくあることなので割愛します。
転勤の頻度
まず転勤の頻度ですが「〇〇年に一度は転勤する」といったような具体的な決まりはありません。早いと1年で転勤するケースもあれば長いと10年以上転勤しないこともあります。
ちなみに外資系製薬会社の方が転勤は多い傾向があります。一方で内資系製薬会社は比較的転勤は少ない傾向があります。あくまで傾向です。
ですので転勤の頻度に関しては本当に不定期としかいいようがありません。
さらに昇格して営業所長になると転勤の頻度はさらに多くなります。
転勤場所
また転勤場所ですがこれも完全にランダムです。比較的近い場所に転勤する場合もあれば遠くに転勤する場合もあります。
転勤希望が出せることもある
製薬会社の中には転勤希望が出せる会社もあります。転勤希望を出すと転勤になる可能性が高くなります。ただ転勤場所までは指定できない可能性が高いです。
MRが転勤する理由
続いて転勤する理由を紹介します。
紹介すると言ってもあくまで僕の憶測です。本当の転勤理由は転勤命令を出している人にしかわかりませんのでそこだけはご了承頂ければ幸いです。
転勤理由として考えられることは以下の通りです。
- 様々な土地でMR経験を積むため
- 売り上げが悪いから
- 家庭の事情
- 転勤希望を出した
- 玉突き人事
- 昇格したため
- 上司と揉めたから
様々な土地で経験を積むため
様々な地域の様々な規模の医療機関でMR経験を積まないとMRとして成長することができないから会社はMRを転勤させます。同じエリアを周り続けていても多少成長できますがやはり限界があります。
売り上げが悪いから
何年も売り上げが伸びないMRも中にはいます。
会社は売り上げが悪い地域に優秀なMRを投入して売り上げアップを期待するので何年も売り上げが上がらないMRは転勤になる可能性が高いですね。
地域によって活躍できる人とできない人がいますので何年も売り上げが上がらない場合はその地域に適していない可能性が高いため転勤することはその人のためです。
家庭の事情
本人からの希望で家族の傍にいなくてはならなくなった場合実家に近いエリアに転勤になるケースがあります。
ただ家庭の事情とはいえ希望すれば誰もが転勤できるわけではありませんが通常の転勤希望よりは転勤希望が通りやすいです。
希望するエリアにタイミングよく欠員が生じていたりすれば転勤希望はすぐに通ります。
転勤希望を出した
今のエリアが長いのでそろそろ転勤したいと言えば転勤になることがあります。ただ転勤はできたとしても転勤先は選べないことが多いです。
玉突き人事
これはその名の通りです。
誰かの転勤が決まった結果転勤になってしまうという理由です。この場合は特に理由もなく転勤になることになります。
昇格したため
昇格した場合には転勤になるケースが多いです。特に管理職試験に合格した場合は基本的に転勤になります。
上司と揉めたため
所長や支店長と揉めるとかなりの確率で転勤になります。
いい転勤と悪い転勤
今いるエリアが仕事がしやすくて売り上げもいい場合転勤することはデメリットになります。逆に今いるエリアが仕事がしにくくて売り上げが悪い場合転勤はメリットになります。
だから転勤はメリットにもなり得るしデメリットにもなり得ます。
そこで個人的な考えでは転勤理由はどうでもいいと思います。というのも結局転勤することに変わりはないわけですからね。
だから上司と揉めて転勤になっても転勤先がよければOKです。一方で会社の評価が高くても希望にそぐわない土地に転勤になってしまったらそれは災難って感じになってしまいます。
大事なことは転勤先です。
ちなみにMRの転勤では転勤希望を出すことはできても残留希望を通し続けるのは難しいです。
MRの担当エリアに永遠はないのでMRという仕事を長く続けるにはほどほどに仕事をしておくのが良いのかなと思いますね。(担当エリアに思い入れが強すぎると転勤の際にやるせなくなります)
家の問題は大きいです
転勤すると必ずある問題は住まいに関してです。
引っ越し代の補助や家賃補助などMRの福利厚生が手厚いのは全国転勤があるからです。
独身の場合家を持っているというケースは少ないので新しい家を見つけて引っ越すといった形ですね。家庭を持っていて持家がない場合も同じで新しい家を見つけて引っ越すといった形です。
僕も経験しましたが土地勘のない場所での家探しは大変です。まずどこが住みやすい場所なのかがよくわかりません。さらに家を探す時間があまりないのでいい物件がみつかる可能性は低いです。
また家電や家具も家の大きさによって制限されます。当然ですが凝ったインテリアは難しくなります。
マイホームを持っている人は引っ越しができないので単身赴任となります。ですので家を買ったのに住めないというケースも多々あります。
ちなみに自己都合で引っ越しをする場合は引っ越し代は出ません。従って結婚して引っ越す場合引越し代は自腹になります。(会社にもよる)ただ転勤のタイミングと被れば引っ越し代を会社負担にすることができます。
生活のリズムも変わる
MRの転勤は日本全国です。従って物価や気候、移動手段等は転勤によっては変わります。
特に気候はかなり変わると思います。雪国であれば雪の対策や寒さ対策が必要になります。ですのでその土地で快適に暮らすためにはある程度の対策が必要となります。
また医者を探したり美容室を探したりと生活のリズムが変わることはとても多いです。
引き継ぎはあてにならない得意先事情
転勤すると得意先はもちろん変わります。
新しい得意先を担当することになりますが前任者からの引き継ぎはあてになりません。理由は肝心な情報が抜けていることがほとんどだからです。引き継いでくれるMRは優秀なMRばかりではないということを想定しておくべきです。
前任者が優秀なMRの場合基本的には仕事を引き継げばOKなことが多いですがそうでない場合はまた1からのスタートとなります。
薬の特性上売り上げがゼロになるというのはあまりありません。従って薬を飲み続けている患者さんがいる限り売り上げを維持することはできます。
ただ転勤後は調べることが多いですね。例えば面会方法、エリアの特性、市場規模などです。
また転勤した場合全てが良い意味でも悪い意味でもリセットされるので前のエリアで成績が良くても転勤したエリアで成績が悪くなるということは実際にあります。
だからどの地域でも安定して売り上げを上げることができる再現性のある営業がMRには求められます。
総合的に見ても転勤はマイナス
MRを続ける以上必ず転勤はあります。それも会社の都合でです。しかも自分が住みたくない地域でも住まなければなりません。
管理職になればその頻度はさらに増えます。
しかし仕事の面での転勤はそれほどマイナス要素はありません。エリアが変わったとしてもMRという仕事の根本は同じです。
ただ転勤先の数字に関しては運要素が絡みます。数字が悪いエリアに転勤する可能性はあります。
一番のマイナスはプライベートです。
仲のよい友達と会う頻度が減ったり行きつけの飲食店に行けなくなったり転勤先の地域に馴染めなかったりと人それぞれ問題はあります。
また家族がいる場合子供の学校を転校させたくないなど独身よりも問題は増えます。
もちろんですが事務的なこともしなければなりません。住民票を移したり免許証の住所を変更したりとかなりやることは多いです。しかも環境に慣れるまでには多少時間がかかります。
まとめ
MRとして働く以上全国転勤は避けられないです。その代わり家賃補助が手厚くなっています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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