現在MRとして働いている方の中には「自分はMR職を長く続けていきたいと思っているのでMR職を長く続けるためにすべきことがあれば知りたい」という方もいらっしゃると思います。
そこで今回はMR職を長く続けるためにすべきことをまとめました。
Contents
一通りの仕事をマスターする
まずは一人前のMRになる必要があります。MRの仕事をある程度一人でこなすことができなければ会社にとって不必要な存在になってしまいます。
そこで一人前のMRとはどんなMRかというと以下の通りです。
- そこそこの営業力がある
- 基幹病院や大学病院を担当することができる
- 一般的なケースバイケースの対応ができる
- 講演会を企画、運営をすることができる
- 最低限の知識を持っている
こんな所です。
正直言ってMRの仕事には正解がない部分もあります。だから1人前のMRを正確に定義することは非常に難しいので個人的な意見を書きました。
そこそこの営業力がある
製薬会社がMRを雇う一番の目的は自社製品の売り上げを上げるためです。薬の情報提供はあくまで売り上げを伸ばす手段にすぎません。
だから会社が必要とするMRは薬の売り上げを伸ばすことができるMRです。
従ってそこそこの営業力(ある程度売り上げを伸ばすことができるくらい)は一人前のMRになるには必要です。
逆に言えば売り上げを伸ばすことができないMRは会社にとって必要ないということになります。
基幹病院や大学病院を担当することができる
開業医は新人でも担当することができるので開業医をまわれるからといって別に評価されるわけではありません。
しかし基幹病院や大学病院などの病床数の多い病院(400床以上)は担当できるMRと担当できないMRに分かれます。
ですので基幹病院以上をまわれるようになってこそ一人前のMRと言えるのではないでしょうか。(MRを10年以上やってて開業医しか担当できないMRを会社はあまり必要としません。)
だから基幹病院以上の病院を担当できるMR力は一人前のMRになるためには必要です。
一般的なケースバイケースの対応ができる
これはMRとしての業務を一通り1人でできるようになるということです。
「〇〇の状況では〇〇するのがベスト」のように一人前のMRであれば状況に応じて適切に行動できるようにならなければなりません。
また「〇〇の質問には〇〇と答える」といった応酬話法を身に付けていることも重要だと思います。
講演会を企画、運営をすることができる
MRにとって講演会は大切な仕事になります。ですので講演会の企画と運営は一人でこなせるようになる必要があります。
最低限の知識を持っている
MRとして働く上で必要となる最低限の知識を持っていることは1人前のMRになるには必要になります。
知識があれば解決できることはやはり多いです。
博学になる必要はありませんが業務に支障をきたさない程度の知識は持っておいた方がいいですね。
社内のコネクションを作る
「実力があるMR=製薬会社で出世する人」ではありません。
出世せずともいい環境で会社に長く居るには社内のコネクションを作っておくことが重要です。
ただいくら社内のコネを作ったとしても肝心のMRの仕事が全然できないのは論外です。
MRとして一人前になった上で社内のコネクションを作ることが大切です。
その際にMRとしてそこまで優秀である必要はありません。普通に仕事がこなせるレベルであればOKです。
この理由ですが仕事ができすぎると上の人に嫌悪感を抱かれてしまいますし、かといって仕事ができなすぎても上の人は嫌悪感を抱くからです。
だからちょうどいいくらいがベストです。
そしてもっと言えば唯一無二のスキルがあるとさらにいいと思います。例えば「プレゼンがやたら上手い」とか「特定の知識が豊富である」などです。
このようにある分野に特化したスキルを持っていると上の人はその人のことを重宝します。
まとめるとそこそこのMRになり他人に負けないスキルを一つ身に付けて社内のコネクションを作ることが大切ということです。
そこで社内のコネクションの作り方ですが積極的に会社の人に絡むことをお勧めします。プライベートなどで遊びに行けばコネは簡単に作れます。
他の職業をチェックする
MR職は他の職業に比べて非常に恵まれてします。しかし長く働いているとそれが当たり前に感じてしまいます。
高級寿司を毎日食べると普通に感じてしまうことと同じです。
だから一度他の会社の状況を確認することが大切です。
そこで他の会社や仕事の状況は中途採用の求人をチェックしたり友人の話を聞いたりすることで確認することができます。
そしてMR職と他の仕事を比べると「MR職は条件がいい」と再確認することができます。
サラリーマンを理解する
サラリーマンは会社に労働力を提供してその対価として報酬をもらいます。さらに会社は従業員にいいパフォーマンスを発揮して欲しいので働く環境をよくしたり頑張った分だけボーナスを支給します。
だから結局のところサラリーマンは会社あっての存在です。
ですので雇われている以上大きな反発もできないし会社の指令は受け止めるしかないわけです。
受け止めたくない場合は受け止めたフリをしておけばいいです。指令に逆らうとやばいですね。
また一緒に働いている人の迷惑になるような行為(パワハラなど)はかなりのマイナス評価になってしまうのでサラリーマンである以上一緒に働く人達に迷惑をかけないことも重要です。
仕事に多くは求めない
例えば「仕事のやりがいがない」などの贅沢な悩みはすぐに捨てるべきです。
体が動かない程嫌ならばそれはその仕事を辞めた方がいいと思いますが耐えられるレベルであれば多少は我慢して働くべきかなと思います。
特にやりがいのある仕事なんてこの世の中ではほんの一部しかありません。
だからやりがいがあまりなくてもいい条件で働き続けられるのであればそのまま働き続けた方がいいです。
個人的に大事だと思うのはやりがいではなく給料と労働のバランスです。適度に働き高い給料がもらえるのであれば多少は妥協した方がいいです。
MR職は適度に働き高い給料がもらえる職業です。
適当に働く
MRとして長く働く上で一番大切な考え方がこの「適当に働くこと」です。
売り上げなんてちょっと上げておけばいいですし労働時間外なんて働く必要はありません。
もっと言えば平日だってたまにサボるくらいがちょうどいいと思います。なんとかして売り上げを伸ばそうなんて思う必要はありません。
ただ仕事ができなすぎるとそれはそれで問題です。MRとして最低限の実力はつけておいた方がいいです。
実力をつけた上で「自分はやればできるし」みたいな心の余裕を残しつつ働くのがMR職を長く続ける上では大切です。
実際に頑張って働いた結果「やりがいがないことに気づいてしまったり」「完全燃焼してしまって働く気が起きなくなってしまったり」「こんなに頑張っているのになぜ評価されないの」などと思ってしまって「MRは嫌」となった人は一定数います。
これらの人に共通していることは「仕事を頑張りすぎた」ということです。
MRの場合すごく頑張っても見返りは少ないので長い目で見ると適当に働く方がいいですね。
上司に目をつけられないようにする
会社は「実力がある問題児」よりは「平凡で素直な子」を好む傾向があります。だから大きな失敗をできるだけしないことを心掛けた方がいいですね。
ミスが多いと上司に目をつけれるのでこうなってしまうと働きにくい環境になってしまいます。
そして問題ばかりを起こした結果あまり良くない土地に転勤になってしまったという例もあります。
従って大きなミスは起こさないようにすることは大事です。
ただミスはないけど成功もないような状況だとそれはそれで会社に必要とされないので少しでいいから成功体験も残すべきだと思います。
転勤に備えたライフスタイルを確立する
MRとして長く働くためには全国転勤を受け入れなければなりません。そこで転勤があることを前提に普段のライフスタイルを確立することが需要です。
意識することは
- 物(家具と家電)はなるべく買わない
- 家は寝るだけの場所と考える
- 家にあまりいない生活に慣れる
この3つです。
物(家具と家電)はなるべく買わない
引越しの際に物が多いとそれだけ労力がかかります。従って生活するのに必要な物以外は買わない方がいいです。
インテリアは諦めるしかないですね。
また生活必需品もできれば小さい物がお勧めです。小さければ引越しの際にも楽です。
家は寝るだけの場所と考える
家は基本的には倉庫(服など)と寝る場所の2つの目的と割り切った方がいいです。
転勤すれば住む家は変わるわけですから家に多くのことを期待するのはあまり良くありません。
だから最低限の役割(寝ることと倉庫)を満たせばOKと考えた方がいいですね。
家にあまりいない生活に慣れる
基本的にカフェとか会社とかにいる生活に慣れた方がいいです。そうすれば必然的に家は寝る場所と倉庫になります。
仕事もなるべく家ではやらずにカフェとか会社でやるようにした方がいいですね。
まとめ
MR職を続けるには今回書いたことをぜひ意識してみてください。逆に言えばこれらのことはMR職を続ける上では仕方のないことなのでどうしても無理という方は異業種への転職を考えてみてください。
▼MRから異業種への転職はこちらを参考にしてください。
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