よく誤解されるMRの仕事内容をまとめました




就活生やこれから未経験でMRになろうと考えている方向けによく誤解されるMRの仕事内容を紹介します。

 

かなり基本的な内容になっていますのでMR職に興味があるけどMR職のことをあまり知らない人にぜひ読んで頂きたい内容になっております。

 

▼より詳しくMRの仕事内容が知りたい方はこちらを参考にしてください

MR職(製薬会社の営業職)の仕事内容についてMRの経験者が詳しく解説します

2021年3月28日

MR職は営業職です

MRはMedical Representativeの略です。日本語だと医薬情報担当者となります。似た用語にMS(医薬品卸)がありますがMarketing Specialistの略です。

 

MRは医療用医薬品を販売している製薬会社の営業職です。MR職という名前だけ聞くとどんな仕事をするのかよくわからないと思いますが仕事内容は営業です。

製薬会社の営業が全てMRと呼ばれるわけではありません。一般用医薬品を販売している製薬会社の営業職はMRとは呼びませんので注意してください。

一般用医薬品に関しては後ほど簡単に触れます

営業職だからもちろん売り上げ目標(予算と呼ばれます)もあります。

誤解ポイント

MR職は営業職である

MRは医療用医薬品を扱います

まず薬は大きく一般用医薬品と医療用医薬品に分けることができます。

それぞれの簡単な特徴

一般用医薬品は医師の処方箋がなくてもドラッグストアなどで買うことができます。一方で医療用医薬品は医師の処方箋がないと買えません。

その中でMRが扱うのは医療用医薬品のみです。一般用医薬品は扱いません。

 

医療用医薬品を処方するのは医師なのでMRの営業相手は主に医師になります。(看護師、薬剤師などの医師以外の医療関係者に面会することもあります。)

誤解ポイント

MRは一般用医薬品ではなく医療用医薬品を扱う

MRが営業するもの

医師に提供するのは薬の情報です。具体的には薬の効果、薬の副作用の種類、薬の副作用の発現率などです。

 

また薬だけでなく疾患に関する情報提供もします。具体的には最新の研究データや臨床試験の結果などです。

 

ちなみに薬の情報提供の表の目的は「製薬会社が開発した薬を医師に適正使用してもらうため」です。裏の目的は売り上げを拡大するためです。(表裏一体なのでどちらの目的も重要です)

 

MRから情報提供された医師が患者さんに薬を処方すると結果的にMRの売り上げが上がります。

 

ただ薬の情報提供には「適応外の疾患に対する情報提供はしてはいけない」等の細かい規則があります。

 

このルールですがかなり細かいです。その理由は薬の売り上げを拡大するために情報提供するのではなくて薬の適正使用を促進させるためだからです。

 

この規則は年々厳しくなっています。

誤解ポイント

MRは薬の情報を営業する

薬の情報を収集するのもMRの仕事

薬の情報を提供するだけがMRの仕事ではなくて医療機関から薬の情報を収集するのも大事なMRの仕事です。

 

収集方法としては医師に面会した際に聞き取るのがメインです。

 

他にはPMSといってちゃんとした様式で収集する方法もあります。

PMSを簡単に説明します。

○○という薬の効果を調べようと思うので5例使ってくださいと医師にお願いします。これは謝礼も出ます。

依頼された医師は患者さんの詳細なデータ(年齢など)を記入して○○を処方します。

そして経過を詳細に記入します。

このようにかなり細かく書くのがPMSです。

ちなみにMRがやることは依頼と回収だけです。

誤解ポイント

MRは薬の情報収集もする

MRは薬自体は売らないので価格交渉もしない

先程MRは薬の情報提供をすると書きました。

 

そこで「薬の情報提供はするのに薬は売らないの?」という疑問が出てくると思いますがMRは薬は売りません。

 

これを例えるなら友達に「これいいよ」って勧めたにも関わらず「自分は販売はしていないからどっかで買ってね」みたいな感じです。

 

じゃどうやって薬を買うのかというと医薬品卸(MS)から買います。しかも医師は薬の処方箋を出すだけなので薬の購入をするのは薬を販売する薬局になります。(院内処方であれば医師が購入することになります)

 

MRは薬自体を売らないので基本的には価格交渉はしません。薬の価格交渉をするのはMSになります。

実際にはMRが価格交渉を行うことも稀にあります。機会は本当に少ないです。

MSは薬局や医療機関に訪問して注文をとります。だから新規採用になりそうな場合はMSと同行してその場で薬の注文を取るようなこともあります。

 

ですので製薬会社は医薬品卸にまず薬を売ります。そして医薬品卸はその買った薬を薬局に売ります。(製薬会社→医薬品卸→薬局)

 

こんな感じでMSとMRは密接な関係があります。だから朝に医薬品卸に訪問してMSと情報共有するのも大切なMRの仕事になります。

誤解ポイント

MRは薬は売らずに情報提供をする

医療連携

MRは地域の医療連携の手助けをします。

 

例えば内科は幅広い疾患を診察しますが中には専門機関への紹介が必要なケースもあります。

 

ですので内科の先生は各専門医を把握しておく必要があります。

 

そこで医療連携を目的とした講演会の企画、運営をMRがやります。これをやることにより内科の先生は専門医の先生に患者さんを紹介しやすくなり地域の医療連携が強くなります。

情報提供の方法

情報提供の方法は基本的にはMRが医療機関に訪問して医師に直接会って薬のデータが載っているパンフレットを見せながら説明します。パンフレット以外にもiPadを見せながら薬の情報提供をすることもあります。

 

他にも説明会、講演会、AdM、Web講演会、Webツールなど医師に薬の情報提供する手段は面会すること以外にも色々あります。

説明会

説明会とはお昼に15分くらいの時間を先生からもらってMRが自社製品に関するプレゼンをする会です。お昼の時間にやるのが一般的で弁当とお茶を持っていきます。

 

この弁当の単価が約2000円とめちゃくちゃ高価です。

 

説明会はまとまった時間を頂けます。そしてその時間内であればMRは一方的に自社製品の説明をすることができます。ですので説明会では薬の情報提供が普段の面会よりも多くできます。

 

ちなみに医療機関の貴重な昼休みに薬の説明ができるのは弁当を提供しているからです。

 

▼説明会に関してはこちらも参考にしてください。

MRの仕事の一つである説明会についてMR経験者が解説します

2017年8月10日

講演会

講演会は影響力のある先生を演者に立ててDr. to Dr.の情報提供をする場です。

 

そりゃ実際に処方している医師が薬について話した方が説得力がありますから製薬会社は各社このような講演会を実施しています。

 

MRは運営と企画を担当します。情報提供の外部委託みたいな感じです。

飲食しながら情報提供

医師が忙しい時ならば昼食を食べながら情報提供していいというルールもあります。しかもお金は全てMRが経費で出します。

 

だから信頼関係がある医師とは昼を食べながら情報提供することもできます。

どっちが真の目的なのか

説明会にしろ飲食時の情報提供にしろ薬の情報提供が目的なのか飲食の提供が目的なのかよくわかりませんよね。

 

これに関する回答は情報提供をするチケットみたいなものを思って頂ければと思います。

 

そもそも医師はMRの情報提供に対してあまり積極的ではありません。だから情報提供の時間をあげる代わりに何か欲しいというのが医療機関側の考えです。

 

ただひどくなると情報提供すらせずに飲食を過剰に提供することも過去にありましたしおそらく今もあります。

 

これは暗に自社製品を使ってくださいと言っています。このような営業的要素もMRにはあります。

 

普通に情報提供だけしていれば売り上げが伸びるということはレアですのでこの辺のザ営業みたいなこともしなければなりません。

薬の適正使用の普及と売り上げ拡大のジレンマ

MR活動の理想は「自社製品が使われること=一番いい選択肢」であることです。

 

これならば「自社製品の普及=薬の適正使用の促進=売り上げの拡大」という式が成り立ちます。

 

しかし実際には競合品がいるわけで仮にそちら方が総合的に優れていてもMRは自社製品の優れているポイントをPRすることで売り上げを伸ばさなればなりません。

 

このように現実と理想とギャップはかなり大きいです。そしてMRはどちらかというと売り上げの拡大を重視しなければなりません。

 

こんな感じでMRは営業職なので薬の売り上げを伸ばすことを会社から任されているということを知っておいてください。

 

ただ理想と現実のギャップがあまりない製品を多く扱う製薬会社も存在します。いわゆる製品力が高い製品を多数所持している会社です。

 

だから製薬会社は選んだ方がいいです。扱う製品によってはMR活動はかなり変わります。

行事参加

さらに納涼会、忘年会、ゴルフコンペといった行事参加もあります。(行事参加はいずれなくなる可能性は高い)

 

あと医師とのプランベートでの付き合いもあります。付き合いに関しては個人の自由ですが付き合いに参加しているMRは多いですね。

外勤と内勤の比率

外勤と内勤の比率ですが大体7:3くらいだと思います。個人によっては6:4くらいで内勤に時間をかけているMRもいます。

 

外勤中にカフェやファミレスで内勤をすることもあります。特に会社で内勤をする必要はありません。

外勤

外勤はほぼ医療機関への訪問です。

内勤

内勤は社内の仕事と外勤の準備です。社内の仕事とは書類の作成と日報の作成が大部分を占めます。外勤の準備は資料を作成したり勉強をしたり作戦を練ったりと様々です。

 

MRは外勤中一人なので後で仕事の成果を上司に報告しなければなりません。

 

報告の方法は書類とアプリです。ただ大事なことに関しては電話や直接上司と話して報告します。

医師との面会の内容

毎回薬の情報提供をするわけではなくて薬とは全く関係ない雑談をすることもあります。

 

また説明会や講演会などのイベントがある場合そちらの打ち合わせをすることもあります。

勉強するのも仕事

医療は日々進化していますので常に勉強することがMRには求められます。医療は変化が激しいです。

 

MRによっては勉強に時間をかけない人もいますが個人的には勉強に時間をかけた方がいろいろとメリットが大きいと思います。

事務作業もあります

クレーム処理

クレーム処理とは製剤に不備があった場合(ほぼない)その状況を聞き取って書類で報告します。

 

一般的なクレームとは違います。あくまで製品に何らかの不備(ひどい傷があるなど)がある場合のものです。

有害事象報告

有害事象報告は有害事象があった場合内容を医者から聞き取って書類で報告します。

自分を律せる人はMRに向いている

MRに向いている人はたくさんいると思います。コミュニケーション能力が高い、フットワークが軽いなどはよく言われることです。

 

僕が一番大事だと思うことは自分を律することができるかです。

 

MRは自由な反面言ってしまえば仕事をあまりしなくても大丈夫な部分があるのは事実です。

 

ご想像通りサボる習慣がつくともちろん売り上げは下がります。しかも一気に下がらなくて知らないうちに下がっていきます。

 

従って自分をしっかり制御してコツコツサボらず働くことができる人がMRとして成功しています。

 

売り上げが伸びないMRはサボっている人が多いのでMRには真面目さが必要ですね。

 

またもう一つ大事なことがあります。それはメンタルの強さです。

  • 数字のプレッシャー
  • 製品への否定的な意見
  • 常に一人の環境
  • なかなか思い通りにいかない営業

など

メンタルが強くないとMRを続けていくことは難しいです。

 

他の職業に比べて営業職というのはノルマがあるので強いメンタルがないと厳しいことは間違いありません。

 

 ▼MRに向いている人の特徴はこちらも参考にしてください

MRに向いている人の特徴10選

2019年6月12日

MRに向いていない人

一定の仕事をして一定の給料がもらえればそれで満足という考えの人にはMR職はオススメしません。

 

仕事量も多いですしプライベートの時間が取れない時期もあります。

 

またメンタルが弱いと病んでしまうケースもあるのでメンタルが弱い人にもオススメできません。

 

▼MRに向いていない人に関してはこちらも参考にしてください。

MRに向いていない人の特徴10選

2019年6月12日

まとめ

MR職は向いている人には天職だと思います。仕事を頑張って評価してもらいたい人はMR職を考えてみてくださいね。

 

▼MR職のメリットとデメリットをこちらにまとめましたので合わせて参考にしてください

新卒でMR職に就職するメリットとデメリットを紹介します

2017年7月16日




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