MRの合宿研修は約4ヶ月間、研修施設に泊まり込み行われます。
そこで「4ヶ月も泊まり込みで何を研修するのか」や「合宿のスケジュールはどんな感じなのか」など合宿研修に関する疑問は多いと思います。
その疑問を解消するためにMR経験者の僕がMR職1年目の合宿研修について細かく書きました。
丁寧に書いていますので参考にしてみてください。
Contents
MR職の1年目のおおまかなスケジュール
製薬会社によって多少の違いはあると思いますがだいたいは同じだと思います。僕の例を書きます。
- 4月1週目まで・・・本社研修
- 4月1周目〜7月末まで・・・研修施設でMR研修
- 7月末〜8月3周目まで・・・配属された支店で研修
- 8月4周目から9月末まで・・・配属された営業所で研修
- 10月から自分の担当を持つ
- MR認定試験1週間前に直前合宿
- 12月上旬MR認定試験
こんな感じです
本社研修
入社してから1週間は本社の近くのホテルで泊まりの研修でした。この研修にはMR職以外の同期(開発職、研究職、工場勤務、本社勤務など)もいました。
研修の内容は会社の説明がほとんどでした。まあまあいいホテルで研修は行われたのですが9時〜17時までひたすら座学でした。研修中は眠気との戦いでした。
ただ食事は美味しくて風呂も露天風呂とかあってこの研修自体は非常にゆるくて楽しかったですね。そしてこの研修は体感で一瞬でした。
MR研修の1日の流れ
本社研修が終わるとバスでMRの研修をする施設へ連れて行かれました。MR職以外の同期とはここでお別れでした。
このMR研修が俗に言う缶詰の研修になります。その名の通り朝から晩まで施設に缶詰にされてみっちり研修します。
研修の内容は前半はMR認定試験の勉強で後半は自社製品の研修をしたり先生との面会のロープレやプレゼンの研修でした。
研修中は基本的に毎日MR認定試験やら自社製品やらのテストがありました。合格点が決められておりその点に届かないと土曜日に再テストになりました。
ちなみに僕は最初の頃再テストの常連だったので4月の土曜日はほぼ再テストを受けていました。
配属された後に他社の同期に聞いてみたのですが会社によってMR認定試験の対策方法は微妙に違います。テストはどこの会社でもありますが説明は少なめで自習時間が長い会社もあるみたいです。
研修中の1日の流れはこんな感じでした。
- 7:00・・・起床
- 7:15・・・ラジオ体操
- 7:30・・・朝食と出勤準備
- 8:30・・・テスト
- 9:00・・・午前の研修開始
- 12:00・・・昼食と昼休み
- 13:00・・・午後の研修開始
- 17:30・・・研修終了
- 18:30・・・夕食
- 19:30・・・入浴後はテスト勉強
- 24:00・・・就寝
こんな感じで朝から晩まで勉強三昧です。この時の楽しみはマジで食事のみでした。結構いろんなメニューが毎日日替わりで出てきてので食事を楽しめました。
あとは入浴ですね。サウナがあったのでそれに入ることも1日の楽しみでした。
ただ休日は外出可能なので好きなところに遊びに行けます。山登りに行っている同期もいました。飲み会とかはよくやりましたね。
ちなみにこれだけ缶詰にされていると外に出られるだけで本当に楽しいです。
MR研修でキツかったこと
個人差があると思いますのであくまで僕の例を書きます。
- 集団生活
- 勉強辛い
- 自由が少ない
集団生活
まず集団生活というがかなり個人的にはキツかったです。ずっと誰かが近くにいるのが最初は良かったのですがだんだんキツくなってきましたね。
勉強
そして勉強はやっぱり辛かったです。何が辛いのかというとテストで合格点を取らなければならないことです。
テストではかなり細かい部分まで出題されるので僕の場合自習を3時間くらいやらないと最初は合格点が取れませんでした。
回数をこなして要領をつかんできてもも2時間は自習しないと合格点が取れませんでした。
この辛い勉強は会社問わずMR職の登竜門です。
自由が少ない
最後にホテルに缶詰にされているのでそれ自体に慣れるまではキツかったですね。ただ1ヶ月くらい経てばホテル生活に慣れてきて快適になります。従って慣れるまでが辛抱です。
会社によってはこの研修がキツすぎて辞める人もいるらしいです。ちなみに僕のところは一人も辞めませんでした。
研修中に楽しかったこと
MR研修はきついことばかりではありませんでした。中でも楽しかったことは
- 同期との生活
- サウナと食事
- イベント
同期との生活
集団生活ですので同期が常にそばにいます。だから人恋しくなることはありませんでした。食事もみんなで楽しく話しながら食べましたし大浴場があったので風呂も一人ではなかったです。
今思えば結構ワイワイやれて楽しかったですね。休日も同期と遊びに行きましたし金曜日の夜に飲みに行ったこともありました。
集団生活の辛さはありましたが総合的に考えれば楽しかったです。
サウナと食事
平日は外に出れないので(コンビニくらいは行けます)僕はサウナと食事が主な楽しみでした。
食事は泊まる施設によると思いますが結構美味しかったです。食べ過ぎて3キロくらい太りました。
大浴場にはサウナがあったのでそこに毎日入っていました。これが本当に最高でした。サウナにゆっくり入ると疲れが取れましたね。
イベント
MRの合宿研修は勉強だけでなくイベントもいくつかありました。
その中で楽しかったのは
- スポーツ大会
- 同行研修
この2つですね。もちろん会社によって何をやるのかは違うと思います。
スポーツ大会
単純にスポーツ大会です。種目はバスケとバレーでしたがかなり白熱して盛り上がりました。スポーツ大会のあとは外でバーベキューをしましたがかなり楽しかったですね。
同行研修
6月くらいに同行研修がありました。僕は名古屋に行きました。先輩MRに1日同行してMR活動について研修をしました。座学ばっかりだったのでとても楽しかったですね。
同期カップルについて
毎年どこの製薬会社でも合宿研修中に付き合う人は結構います。そしてそのまま結婚する人もいます。
合宿研修は辛いことを共に乗り越えたり楽しい時間を共有したりするので同期同士は自然に仲良くなる環境です。
ですので同期カップルが誕生するのは至極当然なことです。
合宿研修後
合宿研修の最後に配属される支店が発表されました。合宿研修が終わったあとは配属された支店で研修になりました。
僕が配属された支店はかなり緩くてこの支店研修が一番楽でしたね。
そして支店研修が終わる頃に配属される営業所が発表されました。
確かお盆明けの8月の終わりくらいに配属された営業所に初出社したと思います。そして配属された営業所で研修をしました。研修の内容は先輩との同行がほとんどでした。
この同行研修が結構辛かったです。直属の先輩や上司にあたる人と同行するのでかなり気を遣いますし覚えることも多かったですね。
しかも家が決まるまではビジネスホテル暮らしなのでそれもちょっと大変でした。
そして営業所で同行研修を1ヶ月くらいやった後に自分の担当エリアが発表されました。
MR活動スタート
ようやく10月からMRとしての仕事がスタートしました。
とはいってもMRとしての仕事はあまりしませんでした。配属後は一応MR活動をするわけですが1年目はMR認定試験に合格するのが一番なので仕事はほどほどで勉強に時間を使う人が多いです。
ただこれは配属される営業所の所長次第です。勉強だけしていればいいという考え方の所長もいればMR活動もしっかりやれという考え方の所長もいます。
その中でも多いのは勉強だけしていればいいという考え方の所長ですね。MR活動はMR認定試験に合格してからで十分間に合います。
こんな感じで営業所に配属されてからもやることはMR認定試験の勉強です。だから本格的にMRの仕事がスタートするのはMR認定試験後(12月上旬)です。
他メーカーの同期に出会う
営業所に配属されると同じ会社の同期にはほとんど会いませんがその代わりに他メーカーの同期に出会います。
製薬業界(MR職)は他メーカーの同期入社MRと仲良くする風習があります。だから同じ会社の同期は近くにいなくても他メーカーの同期が近くにいるので営業所に配属された後でも友達にはあまり困りません。
僕が配属されたエリアには15人くらい他メーカーの同期がいたので同期会をやって仲良くなりました。MRはノリがいい人が多いので仲良くなるまでに時間はあまりかかりませんでしたね。
MR認定試験前の直前合宿
直前合宿がない会社もあります。期間も会社によって違っていて大体1週間から2週間のところが多いですね。合宿の内容は1日ひたすらMR認定試験の勉強(自習)です。
MR認定試験1週間前なので辛いとか言ってる暇もなく毎日必死に1日中勉強しました。
合宿研修で基礎ができていればこの直前合宿で追い込めばMR認定試験にはほぼ合格できます。
僕の同期は全員合格でした。
まとめ
MRの1年目は大変なことが多いと思います。ただ乗り越えられない壁ではないので問題ありません。
合宿も慣れればかなり居心地がよくなります。ゴールデンウィークまでの1ヶ月が踏ん張りどころです。
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