僕が製薬会社(MR職)を辞めた3つの理由




今回は僕が製薬会社(MR職)を辞めた理由について書いていこうと思います。

*MRの頃の話はこちらにまとめてあります。

エピソードオブMR-研修編-

2019年5月28日

エピソードオブMR-配属編-

2019年5月29日

エピソードオブMR-MR活動編-

2019年5月30日

MRを続けた期間

僕は4年制の大学を卒業後製薬会社にMR職として入社しました。入社してから辞めるまでずっとMRとして働きました。

 

期間でいうと4年7ヶ月ですね。

成績

1期・・・×

2期・・・○

3期・・・○

4期・・・○

5期・・・○

6期・・・○

7期・・・○

8期・・・○(全国最速達成かつ東京支店達成率1位)

9期・・・辞めた

配属当初から同じエリアを一貫して周っていて途中施設が増えたりはしましたが大きな異動はありませんでした。

MRを辞めた理由

たくさんあります。

ただMRを辞める決め手となったのは

  • 全国転勤があるということ
  • 会社の将来性が怪しいということ
  • MRの将来性に不安があるということ

この3つが大きいです。

 

だからMRという仕事自体は比較的好きでした。

 

ただ全国転勤だけはできれば避けたいと思っていました。

 

というのも入社する前はもちろん全国転勤ありを受け入れて入社しましたが働いていく中で転勤を避けたいという考え方に変わっていきました。

全国転勤を避けたかった

僕が辞める直前に転勤の事例が出ました。

 

結果的にはこの転勤の事例を受け入れず製薬会社を辞めました。

 

そこで僕が転勤の事例を受け入れなかった理由をお話します。

 

まず転勤すること自体は別にそこまで問題ではありませんでした。違う土地でまたフレッシュな気分で頑張ることができるかなと思っていました。

 

ただ、転勤するタイミングが非常に悪かったです。

 

事例が出るまで新人の時からずっと僕が周っていたエリアは赴任時に前任がいなくて売り上げも非常に悪いエリア(最悪)でした。

担当して最初にしたことは訪問できていなかったことに対しての謝罪です。そして面会時間を1から調べ上げて顧客との関係性を作りやっと通常のMR活動がスタートできた感じです。普通に仕事ができるまでに半年かかりました。

 

そのエリアを新人の時から任されていて、試行錯誤を重ねながらなんとか売り上げが大きいエリアに育てることができました。

 

そしてちょうど事例が出た期は社内の全MRの中で最速達成した期でした。

 

ここまで売り上げを上げるために自分の時間も犠牲にして(休日とか関係なしに仕事しました)頑張ってきたので正直事例を聞いた時は

 

「もう転勤?」

 

と思いましたね。

 

少なくともあと1年くらいはこのエリアで「普通に仕事をしていれば予算の達成は余裕」と僕は思っていました。

 

というか後に辛さを残さないように多少無理して頑張りました。

 

だからこの売り上げがいい時に転勤することは僕にとってマイナスしかなかったんですよね。

 

最速達成なのでどこに転勤しようが確実に次の達成率は悪くなります。

 

しかも僕がいた製薬会社は地域によって売り上げの格差が大きかったです。

えるく
売れていないエリアは別の会社じゃないかって思うくらいひどかったです。

従って売り上げの悪いエリアに転勤した場合、仕事が相当辛くなるのは容易に想像できました。売り上げのいいエリアは僕が転勤する時はかなりレアでした。

 

MRという職業ならこういった転勤は仕方がないことだと頭ではわかっていても僕はどうしても転勤の事例を受け入れることができませんでした。

 

「会社から転勤です」と通知されたら反論しても無駄で基本的には従うしかありません。

 

それから色々考えてしまって、

 

「この先頑張ってもいつ転勤になるのかわからないのだからそこまで頑張る必要ないじゃん」

 

という結論になってしまいました。

 

MRという仕事はどこまでやればいいという目安があまりありません。

 

売り上げを上げれば多少ボーナスや評価が上がるので頑張るわけですが、頑張らなくても一定の額はもらえます。(そうゆうベテランMRもいました)

 

ただ僕はどうせMRをやるのならばしっかりやりたいと思っていましたし、やれるのに手を抜くこともしたくなかったので、これから先この会社でMRを続けていくのは無理と判断して転勤を受け入れずに会社(MR)を辞めるという選択をしました。

会社の将来性や方向性に疑問を持っていた

僕がいた製薬会社は扱う領域が幅広く全部が中途半端でした。

 

また全体的に製品力があまりなくほとんど売れない製品を永遠にコールしていたこともありました。(もちろん売れている製品もありました)

 

だから会社の強みがそこまでなくて個人の営業力でカバーする部分が多かったです。(地域によって売り上げの格差が広がってしまう原因です)

 

今後の方向性もあまり変わらなそうで会社の将来性が心配だったのもあります。

 

しかもこの先出る新薬もあまり売れなそうな製品で今後のMR活動は相当辛いということは簡単に予想できました。

 

製品力がない製品を僕はあまり売りたくなかったのでこれも辞める選択を後押ししましたね。

 

製品力がない製品を積極的に売ることに否定的な理由は製品力がないということは相手に必要とされないケースが多いですし「それを営業するのはどうなの?」って思っていました。

 

本当はいい製品なんだけどなかなか受け入れてもらえない製品であれば頑張り甲斐もありますがそもそも時代に乗り遅れている製品の場合それを営業すること自体が疑問です。

 

医療業界は以前に比べて年々厳しくなっているので新薬の開発力がない会社の場合、こういった製品力のない製品もある程度売らないと生き残ることができません。

 

僕がいた製薬会社は新薬の開発力がなくて今後どうなるのかわからなかったです。

 

あと僕の勝手な考えですがMRなら特定の領域に特化して活動した方が楽しいですしやりがいもあります。

 

また会社の体質も結構古めで基本年功序列で大して仕事をしていないベテランMRが高給取りでした。(早期退職は僕がいた時はなしでした。今後はわかりませんが。)

 

しかも会社のつまらない飲み会の開催頻度も高く断るとありえないくらい文句を言われたので半強制参加でした。これも改善したいと思っていました。

 

ただ、転勤がもし来なければ嫌々ながらも自分のエリアの数字がとても良かったのでなんだかんだ続けていたと思います。

MRの将来性が不安

MRの将来性に関しては色々言われていますがこの先今よりよくなることはないと僕は思っていました。

 

MR活動の規制が年々強くなっていて製品力がない製品を営業するのは年々厳しくなってきていると僕は実感していました。

 

MR活動は厳しくなっているとはいえそれなりに製品力のある薬を取り扱っていて新薬の開発力がある製薬会社のMRであればそこまでMRの将来性を心配する必要はないと思います。

 

「MRを廃止します」と宣言されたわけではないのでしばらくは大丈夫だと思います。

 

ちなみにMR数が減っているからMRの将来性がないという解釈は少し過剰すぎると思います。

 

今はSNSやインターネットなどで昔に比べれば情報を入手する手段が増えています。だからMRの仕事が少し減っているわけですね。

 

MRの仕事が減ればMRの数も減るので各社MR数を減らしているだけです。

 

ただ、現状MRをなくすことは考えにくいですね。

 

MRをゼロにしてしまうとそれはそれで色々と問題が出ます。

 

そこでMRの将来性を心配しなけばならないのは僕が所属していたような主力品の特許が近いうちに切れるのにそれをカバーする新薬の発売が未定の製薬会社のMRです。

 

この将来への不安からこの会社でMRを続けていくという意欲がかなり減りましたね。

 

しかも今後生き残れると言われている製薬会社は中途採用の募集を積極的にしていなかったので他の製薬会社でMRを続けていくこともこれから先は難しいと僕はこの時考えていました。

いろんな要素が絡んで辞めました

会社の業績が悪くなると会社の雰囲気も悪くなります。

 

これも嫌でした。

 

入社の時に比べると明らかに年々会社の雰囲気が悪くなっていきましたね。

 

僕がいた製薬会社では有望な新薬の上市予定はこの先なかったですしまあまあ売れている薬(主力品)はあと少しで特許が切れる予定でした。

 

主力品の特許が切れるのにそれを補う製品がないということはどうしても会社の将来を不安に感じてしまいます。

 

頑張って営業しても製品力がない薬は売れないのでこの会社でMRを将来やりたくないということは転勤が決まる前からも少し思っていました。

 

ただ、僕が周っていたエリアの数字が良かったのでそれはそれで満足していた部分がありました。

 

将来的にはいつか辞める決断をしなければならないと思っていましたがなかなか踏ん切りがつきませんでした。

 

そんなことを思っていたら実際に転勤の知らせが来たのでこの転勤を受け入れずに僕は会社を辞めました。

 

良くも悪くも転勤の通知に会社を辞める最後の一押しをされましたね。

 

*MRを辞めた後のお話はこちらです。

MRを辞めた後のお話

2019年8月30日




コメントを残す