MRの弁当提供が禁止になるかもしれないことについて




今回はMRが説明会時に提供することができる弁当について僕なりの考えを書いていこうと思います。

1.弁当提供のルールについて

そもそもどんな時に弁当を提供することができるのかというと

  • 食事の時間と被る説明会
  • 食事の時間と被る講演会

大きく分けるとこの2つです。

この中でも色々と意見が分かれるのが説明会の弁当の提供です。

説明会の弁当であれば僕がMRをやっている時は「お茶込みで2000円以内に抑えろ」と上司から言われていました。

他メーカーのMRに話を聞くと会社によっては「お茶込みで1500円以内に抑えろ」と言われているところもありました。

従って、弁当の値段に関しては製薬会社によってルールが違うですし、もっと言えば上司によっても変わります。

2.なぜ説明会時に弁当を提供できるのか

これはMRが説明会をやる時間が医療関係者のお昼の時間と被るためです。

医療関係者のお昼休みの時間に説明会を行うということは医療関係者の食事の時間を頂いていることになります。

従って「MRは食事(弁当)を提供してもいいよ」というのが基本的なルールになります。

これはすごく合理的な考え方ですよね。

3.弁当にまつわる問題

3-1.弁当の値段が高い

2000円の弁当なんて普段は食べないですよね。

例えば某弁当チェーンであれば500円くらいで弁当一個買えますし、ちょっといい弁当食べてもせいぜい1000円くらいです。

もともと説明会時の弁当はあくまでおまけみたいなものであるのが本来の考え方です。

メインは説明会です。

これが実際には説明会の内容よりも弁当の内容の方が重要視されています。

僕もMRをやっている時は弁当を提供することがメインになっていたこともありました。

2000円の弁当はやはりインパクトが強かったです。

得意先によっては説明会の内容よりも弁当を楽しみにしているところもありましたね。

「この弁当を持ってきて」と指定されるケースもありました。

だから今後値段に関しては上限が下がる可能性は大いに考えられます。

3-2.弁当によって処方に影響が出るのか

弁当の提供回数や弁当の質によって処方に影響が出るのかどうかについて僕なりの意見を書きます。

出した答えは「影響する製品もある」です。

いくらいい弁当を提供したとしても結局新規採用にならなかったり売り上げが変わらなかった医療機関も実際にありました。

ただ、弁当の提供によって増えた医療機関も実際にありました。

それぞれまとめると

 

変わらなかったケース

薬剤への評価が低い

変わったケース

薬剤への評価が高い

 

これに尽きます。

結局薬剤への評価が低ければ弁当をいくら提供しても変わりませんでした。

一方で薬剤への評価が高い場合は弁当によって少し売り上げが増えましたね。

従って結局製品に対する評価次第と僕はMRをやっている時に結論を出しました。

3-3.説明会時の弁当の提供は厳しくなっている

いくらルールが変わらなくても経費がなければ弁当を提供することができません。

僕がMRだった頃も説明会の経費は年々少なくなっていきました。

また、説明会に参加した人のみにしか弁当は提供できません。

従って、当日の参加者が少なくて弁当が余ってしまった場合はMRが持ち帰らなければなりません。

このルールは以前から変わっていません。

ただ、監視が年々厳しくなっています。

例えば

  • 説明会参加者の芳名帳を添付することが義務付けられた
  • 余った弁当の廃棄は全て会社で行うルールができた

などです。

僕がMRをやっていた時はここまでのルールはありませんでした。

説明会の参加者と弁当の個数があっていないみたいことは日常茶飯事でしたね。

これからはこの辺がますます厳しくなっていくと思います。

4.接待の規制も影響している

MRが接待を行っていた理由は大きく2つあります。

  1. 新規採用、増量を期待
  2. 日頃のお礼

です。

1に関しては良くないですよね。

医薬品の適正使用を妨げてしまいますので。

2に関しては僕個人の意見ではいいと思っています。

例えば仮に毎月大量買いするお店があったらなんかサービスして欲しいと少し期待しませんか。

逆にそのようなお店から何らかのサービスを受けたらそのまま継続して買い続けようと思いますよね。

このような日頃の感謝を伝える1つの手段に接待がありました。

これが規制されたので日頃の感謝を伝える1つの手段に「説明会時の弁当の提供がある」と僕はMRの時思っていました。

だから大口先では毎期欠かさずに説明会をしていましたね。

5.説明会の際に弁当が提供できなくなったら

それはそれでなるようになると思います。

というのも僕は近くのコンビニで色々と品物を買いますが言葉以外のお礼をされたことは一度もありませんし望んでもいません。

望んだところで何かもらえるわけがないからです。

今は製薬会社が弁当を提供できるから医療機関もそれを期待するわけであって業界全体で弁当の提供が規制されれば医療機関側にも徐々に浸透していくと思います。

接待も規制されたばかりの時はかなり医者とMRの温度差がありましたが、徐々に落ち着いてきました。

ただ、説明会時の弁当の提供ができなくなった場合説明会をやらせてもらえるのかどうかは疑問ですね。

12時から面会する時は弁当を提供できないですが、説明会ではできますよね。

これは説明会の方が医療機関側の準備が大変という理由があります。

説明会の場合、MRはある程度時間をとって話すつもりでいますし医療機関側もしっかり聞く体勢に入っています。

おそらく医療機関側の諸々の準備を考慮してMRが弁当を提供しても良いことにしているのでしょうね。

弁当なしで説明会を引き受けるのかというと本当に必要な際(新薬が出た場合など)は引き受けると思います。

既存品の説明会はおそらく弁当なしだと厳しいのではないかと僕は思います。

6.MR活動は制限される

説明会時の弁当の提供が規制されればMR活動は制限されます。

こうなった場合一番厳しいのが製品力のない製品を営業するケースです。

僕がMRをやっている時は製品力のない製品を伸ばすために主に説明会を利用していました。

製品力がある製品であれば定期的に面会していればある程度伸びたので説明会を頻繁に入れる必要はなかったですね。

7.弁当の規制に関してはわからない

実際に本来の目的とは違う目的で弁当の提供が行わているケースはあると思います。

ただ、弁当を規制してしまうとMR活動がかなり制限されるのでますます厳しい状況になります。

説明会参加者のみに弁当を提供することができるというルールの浸透が大切だと個人的に思います。




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ABOUTこの記事をかいた人

えるく

製薬会社の営業(MR)をやっていました。自分の興味があることを発信したくてこのブログを作りました。楽しんでください!