MR認定試験が終わった方はこれからMR活動を本格的にしていくことになります。
そこで「MRベーシック」というMR経験が浅い方向けの記事を書いていきます。
今回は準備編になります。
これからMR活動をしていく上で早い時期に習慣化しておいた方がいいことがいくつかありますので是非読んでみてください。
Contents
顧客ノートを作る
まず顧客ノートを作りましょう。
慣れてくれば顧客の情報が頭に入ってくるのでノートを見返す機会が少なくなりますが最初はしっかりとまとめておいた方がいいと思います。
顧客ノートを作ることで得意先のどんな情報が必要であるのかということも徐々にわかってきますので是非作ってみてくださいね。
- 顧客ノートに書くべき項目
- 訪問時間
- 採用製品
- 出身大学
- 興味があること
- 活動内容
- 特色
こんな感じです。
これ以外に自分が必要だと思うことについては適宜書いておくといいと思います。
訪問時間
まず医療機関に訪問できる時間帯についてご紹介します。
- 午前の診療終わり
- 午後の診療終わり
- 午後の診療前
- 夕方
この4つの時間帯に大きく分けられます。
一番訪問できる時間帯は「午前の診療終わり」と「午後の診療終わり」です。この時間帯のことをゴールデンタイムと呼びます。
午後の診療前と夕方に訪問できないことはないですが面会を断られるケースが多いですね。
MRの面会は基本的には患者さんがいない時間帯になりますので夕方や午後の診療前は患者さんが多くいらっしゃるケースが多いので面会できない施設が多いです。
とはいえ面会時間に関しては医療機関毎に違うので確認しておいてください。
続いて面会時間の調べ方ですが大きく4つあります。
面会時間の調べ方
- MSに聞く
- 他メーカーのMRに聞く
- 医療機関に直接聞く(スタッフさんに)
- 引継書を見る
どの方法でも大丈夫ですが一番正確な方法は医療機関に直接聞くという方法です。これならば最新の情報が手に入りますし確実に面会時間と面会方法を知ることができます。
面会時間が調べられたらアポイントの取得が必要なのかについても確認しておいてください。
アポイントの取り方も電話で取るのかそれともメールで取るのかなどいろんな方法がありますので確認しておいてください。
また何日前までにアポイントを取らなければならないのかについても合わせて確認しておいてください。ギリギリでアポイントを取ろうとしても取れないこともあります。
そしてこれらの調べた情報を顧客ノートに書いておきます。
訪問時間を書く際には休診日も合わせて書いておきましょう。最初は休診日を暗記できていないと思います。訪問計画を立てる際に休診日を把握していないとうまく訪問計画を立てられないことがあるので書いておくと便利です。
また面会しにくい施設に関しては面会が確実にできる時間帯(なければ面会できる可能性が高い時間帯)も調べておきましょう。
理由は用があって確実に面会しなければならないケースもあるからです。その際にはこの情報がとても役に立ちます。
採用製品
採用製品の項目で書いておくべきことは大きく分けて3つです。
- 採用になっている製品
- 月に何錠回転しているのか
- 競合品が月に何錠回転しているのか
最初の頃は採用製品について把握できていないことが多いです。ただ採用製品を把握していないと得意先に対して失礼な対応をしてしまう可能性もありますのでしっかり調べておいてください。
また実績が上がっていてもその実績は飛び処方の可能性もありますので必ず薬局に訪問してどこからの処方なのかについても確認しておいてください。
出身大学
出身大学はいろんな場面で役に立ちますので調べておいてください。合わせて専門分野も調べておいてください。
また卒業年度も重要です。卒業年度が同じ先生は大学の同級生ですのでどの先生が同級生なのかを把握しておくと便利です。
例:◯◯大学の◯◯科を◯◯年に卒業
卒業年度近い場合は先輩、後輩として先生同士が知り合いである可能性が高いので合わせて調べておきましょう。
ちなみに先生の専門分野からおおよそのタイプがわかりますので紹介しておきます。
内科:穏やかな先生が多い
外科:はっきりしている先生が多い
循環器:丁寧な先生が多い
呼吸器:きめ細かい先生が多い
内分泌:器用な先生が多い
こんな感じです。あくまで傾向ですので参考程度にしてください。
顧客の趣味
これはアイスブレイクや雑談の際に役に立ちます。MRは薬の情報提供も大事な仕事ですが雑談も大切ですので相手の興味があることを話題にして会話をするケースも多いです。
そこで多くの医者が興味を持つ話題について紹介します。(あくまで傾向です)
- マラソン
- 釣り
- 食べ物
- ゴルフ
- 株
この辺は結構鉄板な話題ですのでチェックしておいてください。きっといつか役に立ちます。傾向としては健康系の話題が多いですね。医者ですのでね。
僕の経験から先生との共通の話題がすぐに見つかると会話がしやすいですので是非調べてみてください。
活動内容
これは「◯◯◯◯年◯月◯◯製品についての説明会を実施した」などとメモしておくと便利です。
通常の面会であれば訪問した日付だけ書いておくことをお勧めします。面会内容を毎回書くのは結構大変ですので日付だけで大丈夫だと思います。ただ大事な出来事があれば適宜書いておきましょう。
特色
これはその施設についての情報を書いておくといいと思います。例えば「面会は必ず月に2回しなければならない」などです。
合わせて先生の治療方針を調べて書いておいてください。
治療方針を把握することは処方提案をする上で大切な情報ですので時間がかかっても構わないので調べておいてください。
その時に合わせて使っている薬剤(自社製品も含めて)のどんな点を評価しているのかを調べてください。この使用理由は今後の営業していく上で貴重な資料となります。
また何mgが多く使われているというところまで把握しておいてください。使用している規格を知ることでどんな薬の使い方をしているのかがわかります。
回転表を作る
回転表とは毎日送られてくる実績をまとめた表のことです。これを毎日つけることで月に何錠回転しているのかということが頭に入ってきます。
そして回転表をつけていると回転量が増えたり減ったりした際に素早く反応することができます。自社製品の使用量が減ったり増えたりした際にはしっかりと反応することが大事です。
増えた際にはお礼を素早く伝えることができますし減った際には原因を早く調べることができます。
さらに違う卸から入った際にも対応することができます。薬はだいたい決まった卸から入りますがたまに違う卸から入ることがあります。
この場合は必ずいつも入っている卸に連絡しておくと後々トラブルになりません。
薬はだいたい同じ周期で納入されますので回転表をしっかりつけることでどの程度回転するのかという見込みが予測しやすくなります。
これは日々の日課として早めに習慣化しておくと仕事がしやすくなります。
知識を増やす
製品に関しての知識はMRとして活動していれば自然とついてきます。
しかし医療業界の知識は自分から勉強しないとなかなか身についてきません。そこでお勧めの情報サイトをご紹介します。
- 日刊薬業
- ミクスオンライン
- RISFAX
- QLife
僕がお勧めするのはこの4つのサイトです。
会社で契約していることが多いと思いますので時間がある際には目をを通しておくと知識が増えます。
最初はとにかくいろんな経験を積む
僕の経験からも最初はいろんなことに挑戦してください。早い内に経験しておくことで自身の成長スピードは上がります。仮に失敗しても若いうちは許されるので大丈夫です。
ある程度経験を重ねてしまうとなかなか新しいことにチャレンジしにくい環境になってしまいます。
文献を検索する癖をつける
日常で疑問に思ったことについてはそれに関しての文献があるのかについてその都度調べる癖をつけてください。文献検索は回数をこなせば慣れますので最初は大変かもしれませんが頑張ってください。
文献検索でお勧めしたいサイトが医中誌webとパブメドです。いろんな文献を調べることができます。
また先生の名前で検索すると先生が携わった論文が出てきますので先生の専門分野を知るという目的でも使うことができます。
会社で契約していると思いますので調べてみてください。
車の事故に気をつける
MRの車の事故率は非常に高く気をつけてはいるが事故に繋がってしまうケースが多いです。どんなに慣れても車の運転には気をつけてください。
まとめ
今回はMRが習慣化しておいた方がいいことについて書きました。覚えることが多く大変だとは思いますが、頑張ってくださいね。最後まで、読んで頂きましてありがとうございました。ばーい
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