就活生に知って頂きたいMR職を通じて身に付くスキルを紹介します




MR職への就職を考えている方は「MR職ではどんなスキルが身に付くのかな」と疑問に思うケースがあると思います。

 

そこで今回は実際に僕がMR職として働いて身についたスキルをご紹介します。

スキルは2種類ある

まず一つ言えることはどんな職業であれ勤務年数に応じてなんらかのスキルは身につきます。

 

そしてこの身ついたスキルは

  1. 今の仕事でしか利用できないスキルなのか
  2. 他の仕事でも利用できるスキルなのか

の2つに分けることができます。

 

ご想像の通り今の仕事でしか利用できないスキルは同業他社への転職には役に立ちますが異業種への転職にはあまり役に立ちません。

 

そこで今回は他の仕事でも利用できるスキルに注目して紹介していきます。

MR職で身につく他の業界でも通用するスキル

MRは営業職ですので身につくスキルは営業のスキルが主なものです。

リストアップすると

MR職で身に付くスキル

  • プレゼンスキル
  • ビジネスマナー
  • 計画を立てる力
  • 対処する力
  • 決断力
  • 営業職のマインド
  • マーケティング
  • コミュニケーションスキル
  • 信頼関係構築スキル

こんな感じです。

 

これらのスキルはMRをしていれば確実に身につきますし他の仕事でも利用価値が高いです。

 

順次解説していきます。

プレゼンスキル

MRは自社製品のプレゼンをする機会が多くある(通称:説明会)のでプレゼンスキルが身につきます。

 

僕はMRになるまでプレゼンの経験はほとんどなくプレゼンに対してもあまりいい印象は持ってませんでした。「大勢の前でプレゼンするのはちょっと嫌だな」なんて思っていましたね。

 

しかし研修が始まると毎日のように何回もプレゼンの練習をします。

 

練習時にはスライドを見た瞬間に何を話せばいいのかがわからずに止まってしまったこともたまにありました。その度に「このスライドで話すことはこれだった」と復習していました。

 

そこで始めたことがスライドごとに話すことについてまとめたメモの作成でした。1枚のスライドで話すべき内容を書いておいて忘れたら見返すといった形で最初は覚えていきました。

 

これを繰り返していくうちに未熟ながらも一応プレゼンができるようになりました。多くの人の前で話すこともプレゼンが形になってからは緊張しなくなりました。

 

こんな感じでプレゼン経験がない人でも練習によってできるようになります。というかMR職にとってプレゼンスキルは必須スキルなので嫌でもプレゼンがうまくなります。

ビジネスマナー

ビジネスマナーは社会人になればどんな職業でも身につきますが特に営業職の場合細かいビジネスマナーが身につきます。

 

医療機関に訪問するのでこのビジネスマナーがしっかりしていないと信頼どころか面会すらできないなんてこともあります。

 

メールの送り方や話し方などいろんなビジネスマナーが身につきます。

 

最初はこんなことまで意識しなければならないのかと思ったことも多かったですが次第に慣れていきます。

 

自分以外のMRも当然このようなビジネスマナーを意識してMR活動をしています。

 

逆にマナーが守れないと悪い意味で目立ってしまうのでビジネスマナーに関してはすごく身につくと思います。

計画を立てる力

MRは毎日自分で計画を立てて医療機関に訪問するので計画を立てる力はかなり身につきます。

 

また計画から逆算して行動するスキルも身につきます。

 

例えば、「ここに何時に訪問するためにはこの時間に出ないと間に合わないと」逆算して行動できるようになります。

 

何事もなければ苦労はしませんが営業活動にトラブルはつきものです。例えば渋滞にハマって少し予定より時間が多くかかってしまうこともあります。従ってこのような事態をある程度想定した余裕を持った計画の立て方が身につきます。

 

僕はMR職を通じてキツキツの計画よりも余裕のある計画の方が営業職には適しているということを学びました。

 

また長期的な計画を立てる力も身に付きます。例えば講演会は約半年前から企画がスタートします。これは色んなことを逆算していった結果準備に半年という期間が必要というデータから導き出された期間です。

 

このように実体験を通して計画を立てる力が身についていきます。

対処する力

MRにトラブルはつきものです。中には結構理不尽なことも多くあります。事前にこのトラブルを回避することに全力を注ぎますがそれでもトラブルは発生します。

 

MRは基本的にひとりで仕事をしますので起きてしまったトラブルは自分の力でなんとかしなければなりません。

 

そしてトラブルを毎回ひとりでクリアしていくと自然とトラブルを対処する力が身につきます。

決断力

MRは基本的に一人ですので自分一人で多くことを決めなければなりません。その責任ももちろん自分にあります。しかもあまり時間もかけられません。

 

毎日いろんな決断をしている内にこの決断力が身についてきます。「どの選択をすればいい結果が生まれるのか」や「この選択だけはしてはいけない」など自分なりのマニュアルができあがります

 

適切な選択は人によって違いますので、自分がうまく立ち回れる選択をすることが大切です。

 

この決断力はMRをしていれば自然と身につきます。

営業職のマインド

営業職には会社の運営のために利益を確保することが求められています。この利益がないと製薬会社は研究開発ができなくなります。

 

そこで営業職は会社の利益を確保するために経費を使って自社製品の普及に努めるわけです。

 

だから「利益を確保するんだ」というマインドは営業職をしていればだんだんと理解することができます。

 

僕は営業職になる前はこの考え方があまり好きではありませんでした。

 

営業職になる前は押し売りみたいなことをするのかと思っていましたがそれなりの価値を提供できれば押し売りにはならないのかなとMR活動をしていく中で少しずつ考え方が変わっていきました。

マーケティング

「どのような戦略で薬を売っていくか」ということはMRをやっていれば考えなければならないことです。

 

そしてある程度戦略が決まった後はその戦略に基づいてMR自身で訪問するターゲットを決めます。

 

時には自分の足で稼いだ情報をもとにしてターゲットを選定したり時にはデータを見てターゲットを選定したりします。

 

このように自分で戦略を立ててターゲットを選定する過程でマーケティングスキルが少しずつ身についていきます。

コミュニケーションスキル

MRは営業職なので毎日いろんなタイプの人と話します。その話す過程でコミュニケーションスキルがかなり磨かれます。(例えが合っているか分かりませんが毎日魚を捌いていれば魚を捌くスキルは磨かれますよね)

 

特に質問する力と相手の考えを読み取る力と自分が言いたいことを言語化する力はかなりパワーアップします。

 

このコミュニケーションスキルはどんな仕事にも役に立ちます。なぜならコミュニケーションを取らない仕事はないからです。

信頼関係構築スキル

最低限の関係性がないと話を聞いてもらえないことが多いのでMRとして働いている内に関係性の構築がうまくなります。

 

なんとなくこうしたら相手との距離が詰まるかなとかこれをやれば相手から少し信頼してもらえるかなという嗅覚が磨かれます。

 

逆にこれをやって(言って)しまったら関係性に亀裂が入りそうという直感も磨かれます。

 

これは人間関係にも応用できますのでどんな職場でも役に立つと思います。

まとめ

MR職で身につくスキルは多くあります。そしてMRとして成功した暁にはそれなりの営業スキルが身についています。もちろん他の営業職でも通用します。

 

▼MR職のメリットとデメリットをこちらにまとめましたので合わせて参考にしてください

新卒入社におけるMR職のメリットとデメリットを紹介します

2017年7月16日




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