MRを辞めるまでの物語-PART2-




前回、僕は「MRを辞めるまでの物語」という記事を書きました。こちらです。

MRを辞めるまでの物語

2018.02.27

今回はこの記事で書ききれなかった仕事への細かい僕の考え方の変化やMRを続けていく上で負担に感じていたことを中心に書いていきたいと思います。

1.給料のお話

MRは給料が高いというイメージはかなり浸透しています。

実際に給料が高いという点は僕のMRの志望理由の一つに入っていました。

従って、給料面では特に不満はありませんでした。

また、営業成績もトップクラスだったためボーナスもかなりよかったですね。

2.自由な時間は少なかった

MRという職業は営業職なのでオフィスワークのような定時みたいな概念がありません。

もちろん内勤の際はオフィスワークと同じようなタイムテーブルですが、月に2日程です。

従って、働く気になれば朝から晩まで仕事をすることが可能ですし、逆にほとんど働かないことも可能です。

一見すると「MRってめっちゃ自由じゃん、自由な時間多いな」と思われる方も多いと思いますが、これは営業所の環境や上司によります。

実際に僕が新人で配属された時は本当に自由でした。

特に「一日○軒回れ」などと言われていなかったので自分が仕事をしたい時は朝から晩まで仕事していましたし、たまには少し早く帰って近くのスーパー銭湯に行ったりもしていました。

この時は会社の売り上げもよかったですし、営業所の売り上げもかなりよかったですね。

なんだかんだ言っても数字が良ければ会社の雰囲気は良くなります。

徐々に僕もMRとして経験を積んでいき、得意先からの行事のお誘いや、仕事の依頼が増えてきました。

最初の頃に自由な時間を多く取れたのは得意先にあまり相手にされていなかったから時間に余裕があったのではないかと思います。

行事にも呼ばれないですし、仕事の依頼なんてほぼ来ませんでした。

それが、いつの間にかやるべき仕事がどんどん増えていって、休みの日も仕事で潰れるようになってしまいました。

ピーク時はほとんど自分の時間はありませんでした。

営業成績を好調のままキープするにはそれなりの努力が必要になります。

これは身をもって経験しました。

3.社内の飲み会に嫌気がさした

「社員同士のコミュニケーションの場であるとされている飲み会ですが、本当に社員同士のコミュニケーションの場になっていますか?」

この質問に対して僕の回答は「ありえない」です。

僕は社内の人とそこまで積極的にコミュニケーションを取る必要はないと思っています。

そもそもMRなんて基本的に一人で仕事をするわけですから、講演会などを除けばほとんど単独行動です。

しかも、営業所の方針を決めたり、成功事例を共有する時間は会議などで十分に確保されています。

会議で言い忘れたのならばメールで送るという方法もあります。

だから、会社の飲み会は目的がないんですよね。

友達と飲みに行くのであれば、「あそこのお店美味しそうだから今度行かない?」とか、「今度の旅行の計画を飲みながら考えよう」とか色々と飲み会の目的が明確にあります。

目的のない会社の飲み会に行くくらいなら他にやりたいことはたくさんあります。

無駄な飲み会が多いことも辞めることを考えた理由の一つですね。

正直、会社の飲み会に一回いくのならば「スタバで本一冊読んだ方がいい」くらいに思っていました。

4.医療に貢献しているのか

おそらくMRを目指した人の多くは医療に貢献したいという思いを少なからず持っていると思います。

自分もそうでした。

直接患者さんには会わないものの自分が提案した薬の使い方を先生に受け入れてもらってその提案によって患者さんの予後がよくなれば医療に貢献していると言えると思います。

実際に僕のこのようなケースを経験することができました。

先生から感謝の言葉を頂いた時は素直に嬉しかったですね。

ただ、MRは医療に貢献するような仕事ばかりではありません。

競合品の方が全体的に効果が優れている薬剤でも自社製品のいい部分をPRして営業しなければなりません。

いくらいい部分を探して、PRしても正直限界があります。

そして、この営業は先生の診療を妨げていると捉えられることもあります。

自社製品が優れている領域もあれば、他社製品が優れている領域もあるのが、この業界の特徴です。

だから、数々の製薬会社が存在しています。

製品力のない製品をPRすることはモチベーションが下がりましたね。

美味しくない料理を紹介するようなものですからね。

5.医薬品卸の存在

MSとの関係性は非常に難しい問題でした。

僕はプライマリー領域を担当していましたので、MSは重要な存在でした。

プライマリー領域を扱う製薬会社はどこも卸に対して力を入れている製品の政策を入れます。

多いのが軒数の政策です。

納入軒数が目標に届けば製薬会社から卸にフィが発生します。

この政策ですが、正直かなり、めんどくさかったですね。

基本的に卸政策というのはMSに達成してもらうための政策です。

だから、MRが詰めたりするようなことは普通はしません。

中には、軒数の話をすると、MRさんお願いしますと言ってくるMSもけっこういました。

MSとMRの関係性ですが、だいたい、MRはMSを基本的にたてます。

従って、MRさんお願いしますと言われたら、それ以上MSには頼めないんですよね。

MR側からすると軒数はあまり関係ないので、やるメリットがありません。

新薬が出た際に少し、軒数を言われるくらいです。

だから、僕がいつも感じていたことは卸政策を廃止することです。(現実的に無理ですが)

そして、もう一つは、朝の卸訪問です。

MRは、「朝にやる仕事が山のようにあるのでMRと話す時間はあまりない」と口を揃えて言っていました。

MRも毎朝仕事の話がある訳ではないので、挨拶だけして帰るようなこともありました。

なぜこんなことをするのかというと、いつMSの力が必要になるかわからないからです。

普段卸訪問をしないで、用がある時だけ卸に訪問しても基本的にMSは協力してくれません。

だから、MRは毎朝、卸訪問をする訳です。

正直、昔からの風潮なので、仕方がないですが、僕は用がある時だけ行けばいい環境がよかったですね。

雑談をしに行ってもMSも得しないですし、MRも得しません。

6.会社の問題

MRは製薬会社の営業部門ですので、会社の方針に従い営業します。

また、基本的には所属する営業所の所長の指示に従うことが多いです。

さらに所長だけでなく先輩の指示も聞く必要があります。

上からの指示に従うことはサラリーマンの場合、普通のことだと思いますが、全ての指示が正しいとは限りません。

というのも営業は個人によってやり方にかなり違いが出ます。

PRの仕方も営業戦略も多種多様です。

だから、みんな違うことを言います。

そこで、それぞれの指示をいちいち全部聞くことは難しい訳です。

さらに、変なプライドを持った先輩が自分ができないことでも、偉そうに指示してくることもありました。

これはかなりめんどくさかったですね。聞かないとまためんどくさいので、僕は聞いているフリをしていました。ただの時間の無駄です。

もちろん優秀な先輩で、いつも的確にアドバイスしてくれる方もいましたが、みんながそうとは限りません。

売れる営業マンになるためには、自分なりの方法を確立することが重要ですから、あれこれと指示されるような環境では自己成長はあまりないと思っています。

しかも的確なアドバイスではなくただのエゴ的なアドバイスであればなおさらです。

最初は何もわからなかったので、ありがたくアドバイスを聞いていましたが、ある程度自分のスタイルが確立すると、逆にあまり意見しないで欲しいと思うようになっていました。

会社の問題はもう一つあります。

それは無駄な書類が多いことです。

MRは普段一人ですので、仕事の成果を日報と書類によって管理されています。

ただ、この書類が本当に無駄が多かったです。

営業する上で不必要な情報まで調べて書かないといけないので、書類の完成のために仕事をすることもありました。

さらに書類の中には重複した内容や、先すぎて無駄になる計画表もありました。

これらの書類はMR活動には必要ありません。

ただの会社の自己満足のための書類です。

7.転勤は最後の一押しだった

僕がMRを辞めることを決意したのは紛れもなく転勤が決まったからです。

ただ、MRという職業を続けたいと思っていれば転勤を受け入れてまた、働いていたはずです。

転勤を受け入れられずに辞めたのは今回書いたような不満がかなりあったからなんです。

MRを続けていけばいくほど、「違うな」と思う瞬間は多かったですね。




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製薬会社の営業(MR)をやっていました。自分の興味があることを発信したくてこのブログを作りました。 楽しんでください!!